人に許された、最後の奇跡の物語。
レトロな郵便配達員のような制服を身に纏い、喋る不思議な杖・マヤマを相棒とする少女、文伽。 彼女は逝ってしまった人の想いを生きているものへと届ける、人に許された最後の奇跡 「シゴフミ」 の配達人だ。 文伽の肩掛け鞄の中で、ずっと大切に持ち歩いている手紙があった。 それは、切手だけではなく、封筒までもが黒いシゴフミ。 不吉であるとされ、「マガフミ」 と呼ばれるこのシゴフミには、マヤマすら知らない文伽の想いと過去、シゴフミ配達人になったきっかけが秘められていて……? 文伽とマヤマのふたりが紡ぐ、やさしくてあたたかい物語、完結編の登場です。
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